ゴシップボーイ

ミドルステータス男子がハイステータス女子をGETするためのブログ

ハイステータス女子とのデート懐古:恵比寿の変〜Episode2

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""私モスコミュールでもいいですか?""

 

くったくのない笑顔を浮かべながら質問をしてきた。答えが1つしかない質問をして、全くどんな意味があるのだろうか。BOSSに出てくる宇宙人ならばきっとそう考えるだろう。しかし、相手に同意を求める行為はコミュニケーション上非常に大事なことである。

 

""じゃ、僕はビールにしますね""

 

すかさず、右手を挙げる。慣れた雰囲気の演出。こんなオシャレなレストランなんかに全くひるんでないんだぜと言わんばかりの振る舞い。

しかし、店員さんがなかなか捕まらない。オシャレなお店では、"ピンポン"がないのが常識である。だいぶ時間が経過した後に店員さんと目があった。顔一杯に忙しさの表情を覗かせた店員さんが足早に現れた。注文を手短にすませてくれといわんばかりの態度である。こんな時、店員さんに対して横柄な態度をとってはいけない。また、あわてて注文を早く言ってはいけない。

 

ミドルステータスの男子諸君。店員さん等の第三者に対する態度は女子のチェックポイントに入っていると思うべきだ。一説によると、店員さんへの接し方は、つき合った後の彼女に対する態度を写すのだそうだ。逆に言えば、ここで真摯に対応すれば女子の中の好感度アップは間違いない。

 

""ビールとモスコミュールをお願いします。今日結構にぎわってますね。すごい大変じゃないですか?""

 

気遣いの言葉をいれる。occkhamはドラマでありそうな台詞チックな会話を、ハイステータス女子とのデートの中で何度も繰り返してきた。そのため、噛むことなく自然に言えるのである。ちらっと彼女の方を見てみた。携帯をいじっていた。そう携帯を。店員への態度等全くチェックされていなかったのである。

'あーあネット社会だなあ'

と思いながら、彼女の前にテーブルナプキンをそっと置く。

 

""ありがとう""

 

携帯から目を離さずに答えた。'ん?携帯に100%気がいっているわけではないのか。この子は携帯を見ながら確かにこちらに最低限の注意を払っている。現代で言えば華麗にノールックパスをするロナウジーニョ?いや、昔でいえば一度に、10人と会話ができる聖徳太子の再来なのだろうか'そんなことを思いながら、さっとメニューを開き、

 

""料理は何にしようか?""

 

と尋ねた。ここはocckhamのチェックポイントの一つである。メニューの選び方で女の子の特性が分かる。だいたい4タイプに分かれる。「詳しいことは別の記事に記載するとする。」

1.メニューをずっと眺めて、これとこれは食べたいというタイプ

2.メニューを眺めつつ、""私優柔不断だから""といってなかなかメニューを決められないタイプ

3.メニューとこちらを交互に見ながら、あれもいいなこれもいいな。どう思うと聞いてくるタイプ

4.もうぜんぶお任せしますというタイプ

 

この女の子はどうやら1.のタイプであった。occkhamが最も苦手とするタイプである。メニュー選びで性格を決めつけるべきではないのは十分分かっている。今後、会話の中で色々と確かめていこうと思った。

ちなみに、1.のタイプを簡潔に述べると自我が強く、Going my way タイプだ。恋愛においては、追われるより追っかけるタイプである。気に入られれば、すごい追ってくる。この男に全く興味がないと思ったら、男側のどんなアプローチもイタリアの鉄壁のディフェンス並みに跳ね返す。マルディーニタイプなのである。

 

そんなことを感じながら、occkhamもメニューを選ぶ。即断即決することが相手に大人の男性であるという印象を与える。だいたいocckhamはメニューの上から2番目を選ぶ。特に、好き嫌いがないからそれで十分である。その即決ぶりにたいていの女の子は度肝を抜かれるものだ。

 

ふと女の子のほうを見た。こちらをじっと見ていた。バジリスクだ。気付いたときにはocckhamは、その眼に吸い込まれてしまっていた。やってしまった。これまでのゲーム運びを全て振り出しに戻されたかのようなそんな気分になった。なんて美しいのだろうか。

 

彼女は追い打ちをかけるかのように、さっと前髪をかきあげた。

 

'本当に美しい'

 

 

次回記事に続く